インプラント・義歯
インプラントとは?
インプラントとは、自分の歯に限りなく近い人工の歯です。
材質は生体親和性の高いチタンでできており、顎の骨の中に埋め込む手術を行い、歯の根の部分を再建させその上に歯を作ります。
歯を失った部分を、隣の歯や他の歯に力を借りることなく、失った部分だけで修復する・・・
それがインプラントです。
現在の治療法の中で、歯を根の部分から回復できるのはインプラントしか無いため第二の永久歯とも言われ、天然の歯と同じように噛むことができます。
また、治療後は自宅での正しいケアと、定期健診をきちんと行うことにより長期に渡って安定した状態を保つことが出来ます。
I.T.I.インプラントシステム (代表的に1回法インプラント)
I.T.I.インプラントは1972年にスイスのベルン大学とストローマン研究所との協力の元開発された歴史ある唯一の一回法インプラントです。
1回法とは1回のインプラント手術で歯の頭まで作る方法です。
その当時2回法が主流である中、特異的な存在したが現在ではどこのインプラントメーカーも採用されている基本方法である。
アストラテックインプラントシステム (改良された2回法インプラント)
スウェーデン歯科医師によって開発された。
この歯科医師は元々ブローネマルクインプラントを臨床で応用していたがある時、患者さんからいろいろと訴えを聞き、新しいインプラントの開発が始まりました。
現在スウェーデンではインプラントシェアをブローネマルクインプラントと2分するぐらいまで成長しました。
インプラントの流れ
まずは、患者様から話を聞いて全身の診査を行います。
アレルギーや既往歴など全身状態を把握しなければなりません。
ご要望や予算についてなども遠慮せずにご相談ください。
口の中を見せていただき、歯型を取ったり診断用の咬み合わせ模型を作製します。
X線写真やCTスキャンなどを用いて患者様のデータを収集します。
口の中を見せていただき、歯型を取ったり診断用の咬み合わせ模型を作製します。
X線写真やCTスキャンなどを用いて患者様のデータを収集します。
数々のデータを精査し、患者様のご希望をうかがったうえで、インプラントの埋入本数や期間などの治療方針を決定いたします。
必要に応じて、虫歯や歯周病、矯正治療を行います。
よりよい口腔環境でインプラント手術に臨みましょう。
デリケートな口腔内なので滅菌された器具や設備を使います。本数にもよりますが、数十分~数時間で終了。(顎の骨量が少ない患者様にはインプラント埋入までにGBR(骨再生誘導法)などを行う場合もあります)入院の必要はなく当日から普段どおりの生活をしていただけます。
歯肉、骨とも問題なければ約6週間で二次オペなしに次の課程になります。(一回法)。
そうでない場合は、数週間~数ヶ月経た後、二次オペが必要となり、インプラントの頭だしを行います。
その際、歯肉の移植を行うこともあります。
お口の中の型を取り、インプラントにかぶせる人工歯冠を作製します。
インプラントに人工の歯を装着します。
インプラントを長持ちさせるには、歯科医の指導を守った正しいケアが大切です。
丁寧なブラッシングなどを心がけましょう。
3ヶ月~6ヶ月ごとの定期健診が必要です。
インプラント・部分入れ歯・ブリッジの違い
インプラント
長所
- 噛み合わせの安定を長期間保つことができる。
- 失った歯の数が多い場合にも咀嚼能力を回復できる。
- 自分の歯と同じように見える。
- 自然の歯に近い機能が期待できる。
- 歯を失った部分の顎の骨がなくなるのを防ぐ。
- 適切にケアすれば充分長持ちする。
- 抜け落ちてもやりなおしができる。
短所
- 治療時間が長くかかる。(最短6週間とかなり短くなった)
- 手術を必要とするため適応とならない場合がある。
- 比較的費用がかかる。
- ブラッシングがうまくできない方にはお薦めできない。
- メインテナンスが必ず必要である。
(最低半年に1回チェックが必要)
部分入れ歯
長所
- 短期間(数年)であれば、咀嚼機能をある程度回復できる(天然歯の1/3)
- 比較的短期間のうちに機能回復ができる。
- 健康な歯を犠牲にする必要がない。
短所
- 入れ歯を支える骨や歯の喪失を招きやすい。
- 数年ごとに作りかえ、または調整を必要とする。
- 適切な噛みあわせを長期間維持することができない。
- 装着による違和感を生じやすい。
- 自然な外観を損ねることが避けられない。
ブリッジ
長所
- 自然の歯と同じような外観を回復することができる。
- 自分の歯と同じように咀嚼することができる。
- 噛み合わせを回復することができる。
- 歯列の安定したつながりを回復することができる。
短所
- 土台となるしっかりとした歯が両側にないと作製できない。
- 失った歯の数が多いと処置できない。
- 土台となる歯を削除しなければならない。
- 土台にした歯に負担がかかり、清掃性が悪くなるので、歯を喪失する危険が増す。
- セラミックを使った自然観の回復は保険の適応を受けることができない。
- インプラントより長持ちしない(平均7~8年)
- ブリッジの支台の歯に問題があるとすべてやりなおしとなる